山と道 / PUFF SMOCK(UNISEX)
¥45,000($284.50)
International shipping available
『山と道』の製品は、ブランド側の意向により
オンラインショッピングにおいてのカート販売が禁止となっております。
購入は、店舗へのご来店か、通信販売にてご対応させていただきます。
「CONTACT」より必要事項をご記入の上、ご連絡ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
山と道
PUFF SMOCK(UNISEX)
¥45,000(税込)
カラー:BLACK・GRAY
サイズ:S・M・L・XL
重量:
188g (Size S)
196g (Size M)
208g (Size L)
225g (Size XL)
素材:
(Outer)Pertex® Quantum, Titanium Coated, 24g/m², C0 DWR(耐久性撥水加工)
(Insulation)PrimaLoft® RISE Sleeping Bag, 40g/m²
(Lining)Pertex® Quantum, 24g/m², C0 DWR(耐久性撥水加工)
(Zipper)YKK #3 Coil Zipper
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『濡れに強い世界最軽量クラスの化繊インサレーション』
化繊インサレーションは、天然ダウンの弱点である「濡れへの弱さ」に対応する保温材として発展してきた。Puff Smockは、その特性を活かしながら、Size Mで196gという世界最軽量クラスの軽さと保温性を突き詰めた停滞着だ。
中綿には、重量あたりのロフトに優れ、軽量ながら高い保温性を生み出すプリマロフト®ライズ スリーピングバッグを採用。表地の裏面には体の放射熱を反射するチタンスパッタリング加工を施し、首元は中綿を4層、腹部は中綿入りの大型ポケットで2層にすることで、軽さを維持しながら必要な部位の保温性を高めた。
一方、この軽さにはトレードオフもある。軽量な化繊インサレーションは、使用や圧縮を繰り返すことで、中綿のロフトが低下していく。その特性を理解してこの軽さを使ってほしい。
・
・
【introduction】
「進化する化繊綿と向き合う」
夏目彰(山と道)
山と道はこれまで、Chemical BシリーズやUL All-weatherシリーズなど、最先端の技術を反映した化学繊維素材の積極的な採用と、独自の素材開発の双方に注力してきた。その経験を活かし、保温着の領域においても、化学繊維が持つさらなる可能性を追求できるのではないかと考えていた。
化繊綿はここ数年でかなり進化している。重量に対する保温力では今でも天然ダウンの方が優れているが、濡れに強い化繊綿で、どこまで軽く、暖かくできるのか。
僕たちが作る以上、すでに世の中にある化繊インサレーションと同じようなものを作っても意味がない。山と道だから実現できる軽さや機能を、どこまで突き詰められるか。実際に調べ、作り、使ってみるしかない。そこから長いリサーチとテストが始まった。
最初に目指したのは保温着ではなく、化繊綿を使った保温行動着だった。アクティブインサレーション素材のポーラテック・アルファダイレクトを使った製品よりも暖かく、さらに軽く、濡れにも強いものができれば、これまでにない道具になる。さまざまな化繊綿を試すなかで、軽さと保温性でひとつ抜けていたのがプリマロフト®ライズ スリーピングバッグだった。
ところがフィールドテストを続けると、行動中に綿がねじれ、破損につながることがわかった。さらに調べていくと、これはプリマロフト®ライズ スリーピングバッグだけではなく、軽量な化繊綿全体が抱える課題であり、このため保温行動着は断念した。
残念だったが、でも、この軽さを活かした化繊インサレーションを作ること自体には面白さを感じていた。ならば行動着にこだわらず、停滞時の保温着に振り切ろう。行動着には汗や熱を逃がすための通気性が必要だが、保温着なら通気を抑え、そのぶん熱を逃がしにくくできる。山と道では長年、どうすれば衣服を軽く、暖かくできるのかを考え続けてきた。熱の移動を突き詰めると、伝導・対流・放射の3つに行き着く。
Puff Smockでは、高いロフトを持つプリマロフト®ライズ スリーピングバッグで伝導を抑え、低通気のパーテックス®クァンタムを表地に使用することで空気の出入りによる対流を抑える。さらにクァンタムの裏側にチタンスパッタリングを施すことで、身体から放出される放射熱を反射する。
この3つにそれぞれ働きかけることで、中綿をただ増やすのではなく、必要な場所にだけ重ねながら、軽さと暖かさを追求した。チタンスパッタリングには、超軽量な表地の透けを抑える役割もある。
製品化する過程では、超軽量な化繊綿ならではの難しさも見えてきた。量産では中綿の重量や厚みにばらつきが出る。使用や圧縮を繰り返せばロフトも低下する。山と道京都スタッフの伊東大輔がメキシコ国境から北極海までの約140日の旅で使ったPuff Smockは、僕たちの想定以上に潰れていた。破壊されるほど潰れた化繊綿は、元には戻らない。
そうした特性も含めて検証し、できることをひとつずつ詰めていった。Puff Smockでは、いま使える素材と技術を突き詰め、化繊インサレーションとして高い軽量性と保温性を形にできたと思う。
でも、その先に目指したいものもある。ひとつはより高い耐久性。そして、いつかは天然ダウンを超える軽さと保温性を実現したい。
一方で、この道具が持つトレードオフを、僕はどこか面白いとも感じている。
初期のウルトラライトハイキングには、極端な軽さや機能と引き換えに、壊れやすかったり、扱いにコツが必要だったりする実験的な道具がたくさんあった。軽さを突き詰めたからこそ生まれた、新しい道具の形だった。
Puff Smockにも、そんな実験精神を感じている。
もちろん、壊れやすくていいわけではない。もっと丈夫に、もっと軽く、もっと暖かく。その先を目指しながら、いまの僕たちができることを突き詰めて形にしたのがPuff Smockだ。
良さも限界も含めて、この少し尖った道具を面白がってもらえたら嬉しい。(2026年9月)
・
・
〈濡れても暖かい〉
山では天候が急に崩れ、冷たい風雨にさらされることがある。濡れた状態で冷たい風に吹かれると体は急速に熱を奪われ、時に低体温症など、身の危険につながる場合もある。
化繊インサレーションは、天然ダウンの弱点のひとつである「濡れへの弱さ」に対応する保温材として発展してきた。天然ダウンは濡れるとロフトが潰れて保温性を失う一方、化繊綿に使われるポリエステル繊維は水分を吸収しにくく、濡れてもロフトを維持しやすいため、保温性も低下しにくい。
山で保温着が濡れるのは、雨だけではない。汗、濡れたシェル、テントの結露。Puff Smockなら多少の濡れを過度に気にせず、バックパックの上部や外ポケットなど取り出しやすい場所に入れておけるため、必要なときにすぐ羽織れ、保温着を使える場面が広がる。
〈PrimaLoft® RISE Sleeping Bag〉
化繊綿は細かな繊維の間に空気を蓄えることで断熱するため、同じ重量なら、より大きく膨らむ=ロフトを得るほど、軽さと暖かさを両立しやすい。
開発にあたり様々なメーカーの化繊綿を比較した結果、重量に対する保温性に優れていたのが寝袋用に開発されたプリマロフト®ライズ スリーピングバッグ(Puff Smockには40g/m²を採用)だった。山と道ではその性能に加え、その軽さとは思えないロフトの高さや試作時の感触も踏まえて採用した。
〈Pertex® Quantum〉
表地と裏地には、24g/m²と軽量なパーテックス®クァンタムを使用。
Wind Zip Hoodyの前面にも使用している細番手ナイロンのナノリップストップ生地で、しなやかな素材感の一方、シレ加工によって生地組織を引き締め、さらにアクリルコーティングを施すことで、通気度は1cc/㎠・s以下。薄く軽い生地でありながら、風の侵入や暖かい空気の流出をしっかり抑える。
停滞時の保温着であるPuff Smockでは、この低い通気性も暖かさを支える重要な要素になっている。
〈体の熱を反射するスパッタリング加工〉
表地の裏面には、生地本来の風合いや通気性をほぼ変えずに金属を分子レベルで付着させるスパッタリング加工を施している。体が放射する熱を付着させたチタンが反射することで、重量をほぼ増やすことなく保温性を高めている。
〈ダウンか化繊か。その前に考えること〉
天然ダウンは、重量に対する保温力では比類するものがないほど優れている。だから、軽さだけを追い求めるならダウンを選ぶのも、もちろんありだ。では、なぜ化繊インサレーションという選択肢があるのか。
ウルトラライトハイキングは、単に装備の軽さだけを競うことではない。どんな環境を歩くのか、その道具をどう使うのかまで含めて、ハイキング全体を軽く、シンプルにしていくことだ。
雨、汗、結露。山では衣服が濡れる場面が数多くある。化繊インサレーションなら濡れを気にせず取り出せて、濡れたウェアの上からでも着られる。道具を守るための扱いや判断が減れば、ハイキングはよりシンプルになり、行動の自由度も広がる。
VBL(Vapor Barrier Liner)という考え方もある。就寝時に通気性や透湿性のないエマージェンシーブランケットなどにくるまり、蒸れを外へ逃がさず、体の近くに閉じ込めることで暖かさを保つ方法だ。天然ダウンは汗で濡れるとロフトを失いやすいが、化繊綿は濡れても保温性を維持する。こうした特性を活かせば、使い方のアイデアはさらに広がる。
化繊インサレーションよりも天然ダウンを選んだ方が、道具単体の重量は軽くなるかもしれない。だが、濡れへの対策や使い方まで含めて考えれば、装備全体をシンプルにしたり、結果として軽くできたりすることもある。
大切なのは、「ダウンか化繊か」という答えを先に決めることではない。
どこを歩くのか。どんな天候を想定するのか。何を不安に感じるのか。そして、その道具をどう使いたいのか。
対応できる環境や使い方が広がれば、ハイキングの自由も広がる。自分のハイキングに必要なものを考え、道具を選び直していく。そのプロセスそのものがウルトラライトハイキングなのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
山と道 / YAMATOMICHI
私たちはハイカーです。
道具を通して、より深くハイキングを知りたい。
私たちがハイキングを通じて感じた、本当に必要な道具を形にしていく。
私たちはハイキング文化の発展と共に、成長していく山道具のメイカーです。
We are hikers.
We want to develop a deep understanding of hiking
by making and using our own gear.
Based on our own experience, we make
gear to improve your hiking experience.
We hope to grow our small outdoor brand together
with the hiking community here in Japan.
-
レビュー
(1885)